こんにちはー☆ 親愛なるみなさま、お元気ですか?
・・・私は・・・、生きてます!(笑)
代々木公園のカラスのように自由気ままとはいかないけれど、2週間も日記の更新が滞った言い分けは、とにかく『超・機動隊』状態だったとしかいいようもなく・・・・。
仕事ですが本も読みたい、映画も見たい、ドラマも見たい、やりたいこと、たくさんありますからねー。寝る時間ももったいないほどです。
・・・・ま、私が生き急いでも誰も誉めてくれませんが・・・(笑)
・・今日は、もう1月の半分が過ぎましたが、お正月からずっと書きたかったことを書きます。
・・それはお正月明けに私の携帯に届いた1通のメール。
差出人はウチの男優。昨年ある映画の現場でご一緒した安倍照雄さんという脚本家さんとのメールのやりとりで、その後、今年の1月3日に彼の事をブログに書いて下さったそうで、
『とても良く書いていただき、非常に恥ずかしいのですが、名前も伏せてありますし、誰かに読んでと言うつもりもありませんが、でも社長には読んでいただけたらいいなと思ったもので、メールしました。オレ、がんばります。。』・・・とありました。
その方のお名前を安倍照雄ブログで検索し、1月3日の日記を読ませて頂きました。
以下、全文をご紹介しておきます。(さすが、脚本家さんだけあってその他の日記も面白いです)
『その人は、若い俳優さんです。
将来のある人ですから、差し障りになってはいけませんので、お名前は伏せておきます。
私はその人と、ある映画の撮影現場を見学している時に知り合いました。
その人は、名もない、台詞もない、小さな役で出演していました。
衣装合わせの時、時代劇ということもあって、その人は自前の浴衣姿で現れました。
私は、その人の芝居を見学する機会はありませんでしたが、印象は、実直で誠実な、悪く言えば不器用そうな人に見えました。
ただ、小さな役であっても、その役をやる真剣さと、いかにもうれしそうな気持ちが伝わってくる人でした。
クランクアップの後に、監督にうかがうと、その人のお芝居は、とてもよかったそうです。
見る人は、見ていてくれています。
私は、脚本家でいる限りは、機会があればその人を推薦するつもりでいます。
芝居がどうであれ、私には、あの日、衣装部屋に浴衣で入ってきて深く頭を下げた真面目な姿と、丈の短い浴衣から出たごつい脚と、転びそうになった下駄の鼻緒のきつさが忘れられないからです。
三流にも届かないダメダメ脚本家にも、正月くらいは、俳優を目指す若い方から賀状やメールが少しは届きます。けれど、こんな私ですが、50年近く生きていますと、念の入った挨拶の言葉の行間に、ただ営業目当ての了見が見え隠れするくらいは簡単にわかります。
実は、ここんところの私のブログは、新年を迎えての中年男の、やたら激しい鼻息の、鬱陶しい内容が続いていましたので、今回あたりは、アホなネタか、下ネタでも書いてご機嫌をうかがうつもりでいましたが、その人から、昨日、届いたメールを読んで、気持ちが変わりました。
いったい何がそう思わせたのか、自分でもわからないんです。ただ、このメールを読んだ時、この人の、なんとも真面目に、真っ直ぐに生きている、不器用な姿が眼に浮かんでくるようで、少し泣きそうな気持ちになったんです。
その人にすれば、そんなつもりで書いたわけではないでしょう。
けれど、感じる人は感じるし、見る人はどこにいても、見ていてくれます。
まぎれもなく、私が今まで受け取ったメールで、一番美しい文章でした。
その人がこのブログを読んだら、きっと照れることでしょう。私が感じた意味もわからないかもしれません。けれどそれでいいんです。
ねぇ君、右の甲状腺がない、今も自分の仕事がよくわからない、47歳でハッピーターンが好きな、最近、独り言の多くなった売れない脚本家は、君より幾分か、心が複雑なのだからね。
君はきっと、いい俳優になる。
少し時間はかかるかもしれないけど、きっと立派な俳優になる。
頑張ってね。
私がいつか一人前の脚本家になって、いいシナリオが書けたら、君をきっと、衣装合わせに招待するよ。』
・・・・こんな日記を書いて下さるとは・・・。嬉しいねぇー!
それを読んだ彼はどんなに嬉しかったことでしょう!私も嬉しいを通り越して『感動』しました。
どんな役でも『きっと誰かが見ていてくれる』
『いいものはいい!』と言ってくれる人がいる!
・・・・これこそ、これから今はまだ無名な俳優たちを、大きな俳優に育てようとしている私たち、弱小事務所の希望でもあり、7年間の実感でもあります。
日々の仕事の中では、ああ、これまでか・・・と凹みそうになることもありますからね、実際は(笑)・・・でも、日々、初心の野心を忘れないことと感謝!を毎日、私も誓っています・・。
ただ、問題は・・、この業界で俳優として名を為し、大きく成長するのは時間がかかるのに、それに本人たちが耐えられるか?日常生活、生きてく為の糧を得る為の生活に埋没する、または、あきらめが入らないで『何年、または一生続けられるか?』ということ。
続けられなくなってあきらめたらそれまでで、それもまた、決断ですが・・・。
そして、逆を言えば、どんなに小さな役であっても、『一瞬たりとも手抜きをしたら、誰かが見てる』ということです。
みんな俳優たちは大きな役が欲しいに決まっていますが、台本に不必要な役はなく、すべて必要だから書かれていて、その役をどう膨らますか?が俳優の仕事であることを忘れないで欲しいと、そして、その役をきっと誰かが見てるということを忘れないで欲しいと、・・・思いました。
他人評価に身を委ねる俳優という職業なのですから、どんな役でも、少なくとも毎回、自分だけは自分で誉めてあげられるような情熱をもった仕事を重ねないとね・・・・・。
喉元過ぎれば熱さを忘れる・・といいますが、いやな事も、いい事の感激も時間が経つとその時の気持ちを忘れるのが人間です。
私も成功に向かい、日々精進していますが(笑)、出世して・・・『ほのかにタカビー』にならないように気を付けて、また新たに『誠実』というキーワードを胸に刻みたいと思います。
ちょっと今日は久しぶりの日記で、長いですね(笑)。さあ、いい報告で埋められる『はっぴぃダイアリー』を重ねて行きましょうー!!!!
アルファセレクションの所属俳優・女優陣!!!!
みんな、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと・・・がんばれ!!!!