若干30才位のある優秀な演出のNさんがやっともう少しでテレビのドラマ演出をするようになる直前にちょっと別な畑の仕事に転職した。‥非常に優秀な人で三年以上前から、私は彼はきっといいドラマを手掛けるディレクターになるだろうと思っていたのてちょっとびっくりした。
でも彼いわく〜
「‥そもそも良いコンテンツを作っても観てもらわないと伝わらない。
そのためには綿密な企画と営業、宣伝戦略を利益追求の名の下に展開しなくてはいけない・・
どうもマスメディアにはそんな感覚が損失しているのではないかと疑問を持ち始めたんです。
そもそも演出を志す人間にそんな考えは必要ないのかもしれません。
ただ大層な大義だけが先行して裸の王様にはなりたくないというのが
自身の将来計画をしたときの根本にあるのです。
何年かテレビ業界で働いてそういう人はたくさん見て来たので。
ビジネスとして成立させたエンタテイメント事業に携わりたいというのが本音です。
これからは貪欲に金儲けを追及します(笑)
新しい職場でどれだけやれるか不安はありますが楽しみではあります。」
‥‥彼のこの言葉‥!まったく同感だったね〜。
一口に「いい映画やドラマにうちの俳優を出したい」って考えても、じゃあ、「いいドラマや映画って何?」って話。
いくら内容が良く出来てても興業的に当たらなければしょうがないし、
逆に宣伝力で興業的に成功しても内容が、お金と時間返せ〜!!!みたいなものならこれもしょうがないし‥。やっぱり私が思ういいものって、見た人が何年たっても「思い出の引き出しに残る作品」だよね〜。
映画もドラマも何本もあるもん。
ああ、もう一度見たいなーって作品!
映画はDVDになったりするけどテレビドラマはまず数少ないし、昔の向田邦子作品なんかホントもう一度見たいな〜。うちの母たちの年代、おばあちゃんたちの年代、現在の若い子たちの年代‥その年代によって思い出になるものは違って当たり前だけど、年代を越えた共通したものがあることはあるから、それが真の意味で「いい作品」なんだろうね。
もちろん興業的、視聴率的にも成功してると思うし‥。
Nさんの考えを聞いて、私も勉強しなきゃなーとすごくやる気分満載!長く俳優やったり、つきあったりしてると自分の事ばかりや、自分の狭い世界にかかずりあい過ぎて、広い視野で物事考えられなくなるからね〜。すごく新鮮!
しかもじゃっかん30そこそこだよ〜。
世の中にゃぁ、仕事の出来るやつはホントにどこいっても何やらせても出来るんだよねー!
でも、彼も始めからそうだった訳ではないだろう・・・。
きっと<付き合う人が良かったんだね>って、私は思う・・。
ま、付き合う人や環境が良くても、吸収できなきゃ話になんないから、結局は<才能>かな???(笑)
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