2008年05月06日
あまりにも難しい・・・。

・・・今日の新聞から・・・。こんな記事に思うこと・・。

『息子・娘3人殺害の被告、拘置所で自殺』

 京都市伏見区で昨年7月、高校生と中学生の息子と娘の3人を殺害したとして、殺人罪で起訴された父親の無職尾子(おおじ)光明被告(43)が、拘置先の京都拘置所で首をつって自殺していたことがわかった。
捜査関係者によると、4日に死亡したという。尾子被告は、無理心中するため、当時16〜13歳の子供に自宅で睡眠薬を飲ませ、首を絞めて殺害したとして起訴されていた。
京都地検は起訴前の精神鑑定で、犯行当時の刑事責任能力に問題はないと判断。今月21日に初公判が開かれる予定だった。

・・息子と娘の殺害???いったい、この親子に何が起きたんだろう?
無理心中?生きてゆくのがそれほどつらく、子供を残していくのに忍びない世の中だと思い込んでしまったのか?
死ぬなら、自分だけでいいじゃない?何故、子供まで道ずれにしたんだろう?

・・・・私にはどんなことしてもリアリティとして実感出来ない・・。

。。。。。。。。。・・・ちょうどこのG・Wの間、こんな本を読んでいた。

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森達也著『死刑』と、吉田修一著『悪人』

両方とも、ちょっと仕事がらみであるテレビドラマ制作会社のプロデューサーのNさんとお茶飲みながら話題に出てきた本で、こんなの、薦められなければ絶対読まない本だわ・・。題名からして、手に取ろうと思わないモン(笑)

でも、『死刑』の方はノンフィクションで作者はドキュメンタリー映画も撮っている監督でもある。内容は死刑廃止か存続かにかかわってくるヘビーなもの。

『悪人』の方は、毎日新聞に連載掲載小説で、2007年、ダカーポ今年最高の本、第1位&第34回 大佛次郎賞や第64回毎日出版文化賞とかを受賞してる小説。
“クールでいじわるな悪人の『悪意』には、『暖かく見守っているつもりの上から見下ろす善人のような嘘はない』がテーマ”の小説・・・と私は理解した。

ノンフィクションとフィクション・・・、このふたつの本を読み終えたばかりの今日、こんな記事・・。

世の中にはテレビドラマよりも映画よりももっともっと深いドラマがある。

私はどんなに想像しても、自分で犬猫一匹殺せない・・・。魚の活け造りすらオソロシイ・・。

つまり、今、私がどんな生活をして何を悩んでいようと、結局は幸せなのだろうと思う。

世の中には、人を殺す・・・・というところにまで追い詰められ、身体の中に深い“虚無”をかかえた人間がいるのだ。
特に、『死刑』の方には、死刑囚との実際の会話が載ってたり、詩や絵が載ってたりするけれど
死を覚悟した人間・・って目線で見ると、余命何ヶ月の病人の透明感と似通ったものがある気がする。

死刑反対・賛成・・色々な人が居るけれど、私が陪審員に選ばれたとしたら、無差別で人を殺したり、肉親を殺したりした人にはやはり、『自分でしてことの始末は自分の命をもって償え』と言いそうな感じが今はしてるけれど、実際、その場になったら分からないよね〜?

うーん。。。難しい問題です。GWに何故にこの本??(笑)何か意味が今後分かるのだろうか?

・・・・今夜は、ついでに買った、こんな本読んでます(笑)
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・・・やっぱり、私は『悪女』に心惹かれるなー!!

『愛=相手を殺す』『愛=その人の為に殺人を犯す』
日本人なら・・・
高橋お伝・阿部定なんかはドラマや映画にもなってるし・・、これが実在の人物とは・・・。

そこまで人を愛してみたいモンです・・。

権力やお金儲けに固執して絶大なる力を持った悪女は、
アグリッピナ(母子相姦まで試みた暴君ネロの母)とか、西太后、酒池肉林の姐己、武則天、孝謙天皇、日野富子、桂昌院(徳川綱吉の母)とかね。。。


中でもアメリカ第16代大統領リンカーンの奥さん、メアリー・リンカーンが悪女の項目に入っていたのは笑えた!

『悪妻が夫を育てるエピソードは世の古今東西を問わず数々あげられるが、メアリー・リンカーンは“大統領をヒステリックに支えた世話好きの悪妻”』となっています(笑)

・・ま、ま、こんなの読んでると、何かを成し遂げる時は、“悪”が付くくらい徹底的にやらんとダメってことでしょうか?
これは、先ほどの本“悪人”にも共通項があったような気がします。

はやややぁ・・・、私に、こんな根性・・・・あるかなぁ??・・・・・。

ああ、明日から、また仕事だぁ〜☆たっぷり充電したし・・・いいことありそうな予感が・・☆☆☆♪♪